Direct3D11/12のビルド環境を構築する手順 2017.5.23更新

DirectX関連書籍の解説内容が古くなったときのために最新情報を解説する目的で本ページを設けました。
ここで解説しているものはPC上でネイティブDirectXアプリを作成するためのものです(WebアプリやWindowsストアアプリの開発環境ではありません)。

1 コンパイラーの入手とインストール

2017年5月現在、コンパイラーの最新版はVisualC++2017バージョンです。

無料版

マイクロソフトのサイトで配布されていますので、ダウンロードしてください。

 


いろいろ種類があって戸惑うまもしれませんが、必要なのは 「Microsoft Visual Studio Community」です。

「無償ダウンロード」をクリックし、ダウンロードを開始します。

 

「C++によるデスクトップ開発」を選択します。

あとは、指示に従ってインストールするだけです。

 

Visual Studioを使うには「マイクロソフトアカウント」が必要になります。

アカウントを持っている場合はIDとパスワードを入力してください。
持っていない場合は新規にアカウントを作成してください。

 

インストールが完了し、Visual Studioを起動します。

DirectX SDKについて

以前はVisual Studioとは別にDirectX SDKを入手する必要がありましたが、現在はVisualStudioをインストールするとDirectX SDKも自動的にインストールされます。
従いまして、Visual Studioをインストール完了した時点で必要なものは全て揃うことになります。

しかし、まだDirectXプログラムをビルドできるようにはなっていません。
次の「Visual StudioにDirectXのパスを通す」をする必要があります。

 

2 Visual StudioにDirectXのパスを通す

適当なプロジェクトで設定します。プロジェクトは何でもいいです。そこでの設定は全てのプロジェクトに反映されます。

表示 → その他のウィンドウ → プロパティマネージャー でプロパティマネージャーを開いてください。

 

プロパティマネージャー上で、Debug  → Microsft.Cpp.x64.userを右クリックし、プロパティを開きます。
(Releaseにも設定したい場合は、Releaseも同様に設定してください。)

 

VC++ディレクトリ → インクルードディレクトリを編集します。

 

パスは、
C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Include\10.0.14393.0\shared
C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Include\10.0.14393.0\um
の2つを追加します。
もちろん、その時のバージョンにより 10.0.14393.0 の部分は微妙に異なりますので読み替えてください。

 

同様にライブラリへのパスも記入します。

パスは、
C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Lib\10.0.14393.0\ucrt\x64
C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Lib\10.0.14393.0\um\x64

になります。

重要 プロパティを保存するのを忘れないでください! 保存しないと、また同じ設定をしなくてはなりません。

 

3. d3dx12.hについて

Direct3D12のサンプルをビルドするにはd3dx12.hというヘッダーが必要になりますが、d3dx12.hはSDKに含まれていません。
GitHubからd3dx12.hダウンロードしてください。

https://github.com/Microsoft/DirectX-Graphics-Samples/tree/master/Samples/Desktop

入手したd3dx12.hはDirectXのインクルードパスに指定したフォルダ(um)に入れてください。

 

 

以上です。これでDirectX11/12をビルド出来るようになるはずです。

 

4. Direct SDKのインストール

ノースブレインのサンプルは、DirectX SDKのヘッダーを使用したものが多いため、DirectX SDKを別にインストールする必要があります。

まずDirectX SDK June2010を入手してください。

DirectXSDKをインストールしてください(Setupを実行し、指示に従うだけです)。

Visual Studioにパス設定してください。パス設定の方法は 「Visual StudioにDirectXのパスを通す」と同様です。

デフォルトでは、

インクルードパス C:\Program Files (x86)\Microsoft DirectX SDK (June 2010)\Include 

ライブラリパス(32bit)C:\Program Files (x86)\Microsoft DirectX SDK (June 2010)\Lib\x86

などとなります。

また、まだまだDirectX9でコーディングする局面はあります。DirectX9のコーディングをするためには、DirectX SDKを単体で入手してください。