以前のブログにて「STEAMWORKSのデベロッパーなのに、STEAMでゲームを購入したことが無い」という事実を書いた。
この投稿です。ちょうど2年前なのか・・・
今はちょっと増えてこんな感じ(笑)
ゲームデベロッパーなのにゲームをあまり買わないというのは今も変わらずです。STEAMで買わないというよりも、ゲーム自体を買わない。そもそもゲームがあまり好きではないというのがその理由。
ゲームが好きではい人間が良いゲームを作れるのか? という素直な疑問がすぐに浮かぶ。答えはYESだと思う。
その前に前提自体が正確ではないので補足する必要がある。ゲームが好きでないというのは間違いではないが、好きなゲームもある。20年ほどやり続けれているゲームもあるし、中学の頃はゲームセンターのゲームは大体好きだったわけで。
今CMやネットで目にするゲームにあまり魅力を感じない、どんなゲームが想像できてしまう、要するに飽きたってことなんだと思う。
だからこそ自分で新しい、魅力のあるゲームを作ろうと思っているわけです。ゲームをやるのとゲームを作るのは別の趣向というのもあるし。
さて、上の文中で自分自身を「ゲームデベロッパー」と書いた。人にもゲームデベロッパーですと口を滑らせるときがごく稀にある。
あるときこう思った。「自分のことを”ゲームデベロッパー”と言ってもいいのか??」と。
ゲームを作ったらその時点でゲームデベロッパーだ! 絵を描いたらその瞬間から画家だ! と言ってるようなもので、さすがに切なすぎる。もちろんもうこの歳になってそんな薄い根拠でゲームデベロッパーですなんて言わない。
一応、商業ゲーム(公に販売し対価を受け取るゲーム)を完成させてからそう名乗ってもいいと自分で思い、それからだ。今まで2本の商業ゲームを作り、対価も三桁はいった。2002年と2015年にそれぞれ1本。(随分とブランクがあるが・・・)もちろん1人で。最初のゲームの対価ですでに100万を超えている。なのでゲームデベロッパーを名乗っても、何言ってんの的な事にはならないと思っている。
でも何か、 ゲームを作ったらその時点でゲームデベロッパーだ! に近いものを感じてあまり正式な場では「ゲームデベロッパーです」とは言っていない。
なので取引会社とか最初の商談の場とかでは「CGエンジニアです」と言うことが圧倒的に多い。
もっとも大きな要因は金額的なことだ。
ゲームデベロッパーに限らず、世の中のあらゆる職業において「私の職業はOOOです」と言えるのはそのOOOで生計を立てているか(立てれているか)どうかがファクターではないだろうか。
残念ながら私の場合はゲーム開発だけ(自分の作ったゲームの売上だけ)で生活できるレベルにはまだない。
ノースブレインの年間の売上の中で純粋なゲーム開発での売り上げは、ほんの1パーセントくらい。笑っちゃうくらい少ない。実は1%でも頑張っているほうだと自分では思ってる(笑)
一方、CGの仕事は実際今のノースブレインの50%を超える。なのでCGエンジニアですと言っているのは全く正しい。
書籍事業で主にDirectX関連の本を書いている。もともとはゲーム開発のための本を書くつもりでしたが(DirectXがゲームをメインターゲットにしていうAPIですし)、今気づくと本当にゲームのことを書いているのはゲームプログラミング入門とDIRECTX10/11 プログラミング(の後半部分)くらい。あとは全てCG系。ゲームとは言えない。それらも含めるとノースブレインの9割方はCGで飯を食ってることになる。
ゲームの映像表現を取り出せばCGなので、大きく逸れているわけではないが、自分でも気づかないうちにCGエンジニアになっちゃんたんだなと。
でも、いづれは本当の意味で、完全に、ゲームデベロッパーになりたいとは思っている。